朝青龍について一言

世間では、朝青龍はすっかり悪者扱いになっているが、ちょっと一言。

もともとマナーが悪いと言う定評のある横綱だが、その分を割り引いても一連の報道に、同情的なものが少ない。

事の発端は、疲労骨折を理由に夏巡業をサボっておきながら、モンゴルでイベントに参加したことだと記憶している。横綱として、巡業をサボるとは何事だ!ということだろう。

しかし、報道では全く触れられていないが、場所と場所の間の力士の生活を知っている方がどれだけいるだろうか?大相撲とは、せいぜい二ヶ月に一度本場所があるだけで、そのほかは稽古だけしていると思っている方がほとんどだろう。

しかし実際には、本場所のない期間もほとんど「巡業」というなの地方場所が行われている。簡単に言えば、大相撲一行がドサ周りをして興行収入を得ているのだ。この「ドサ周り」による興行収入が、本場所での収入と比してどれだけのものなのかは知らない。しかし、このスケジュールを見ていただければ、莫大な収入源になっているのではないかと思うのが普通である。

簡単に言えば、本場所がやっていない間も、常に地方営業が行われているのである。有力力士にしてみれば、一年中のべつまくなしで拘束されているようなものだ。

朝青龍に限らず、頂点を極めたアスリートがモチベーションを保つことは、一般人から想像できないほど大変なことだと思う。なにせ、大して練習しなくてもある程度の成績を残すことはできる。全勝優勝を何度もしている力士にとって、次は何を目標にすれば良いのか?

本場所で必ず成績を残さねばならないというプレッシャーがある反面、本場所で勝ちさえすれば何をしてもいいだろうという気持ちになる力士がいてもおかしくないと思う。

大相撲協会の職員はほとんどが引退力士で構成されている。そして、僕の偏見かも知れないが、他のスポーツに比べて現役力士への報酬よりも親方衆が厚遇されているように感じる。ある意味、興行収入を増やすのは親方衆が私腹を肥やすためだというように見える。それなら地方巡業に目玉力士が簡単に休まれてはたまったモノではない。そのため、巡業をサボるヤツには厳罰を、という姿勢に見える。

モンゴルでは、些細な事で厳罰を下された、という同情の声が多いという。僕も同感だ。プロ野球のオールスターのように、適当な理由を作って有力選手が簡単に欠場できる様になっては困るというのが大相撲協会の本音なのではないだろうか?

いずれにしても、マナーが悪い朝青龍とはいえ、双羽黒などと違って横綱として歴史に残る力士だ。変な見せしめのような処分を食らって悪者扱いされるのは相撲協会にとっていい事ではないと思うのだが。




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