鼻骨骨折の整復があった。
30代のきれいなお姉さん風の方だが、サーフボードが顔面に当たったという。
レントゲンでは確かに鼻骨がわずかに折れて落ち込んでいる。
本人の気持ちはともかく、見た目に鼻が曲がっているようなコトはない。
全く緊急性がないため、整復するかどうか家で考えて来てもらったのだが、やっぱり気になるということで整復する事に。
なぜこんなコトをいうかというと、鼻の整復は本当に痛い。
以前相撲取りが、ぶちかましで鼻が曲がって、親方が無理やり箸を鼻に突っ込んで整復するのをみたことがあるが、あんなコトは屈強な男だから耐えられるのであって、普通の人間は無理だ。
かと言って全身麻酔でやるような事ではないので、痛さに耐えて整復する価値があるかどうか、それは本人の希望による。完全に鼻がひん曲がってしまうような骨折はほとんどないので、顔の微妙な雰囲気、それを本人が気になるかどうかと言うことだ。
実際、何をやるかと言うと
鼻に麻酔スプレー:これがメチャクチャしみる。歯医者さんの歯にする麻酔と同じ。苦い。
鼻の周囲に麻酔:もちろん注射だ。顔に針を刺される。
これ以外に局所麻酔の追加やボォッとする薬をいれたりするコトもある。
そして、整復。大した道具がいるわけではない。太めのピンセットのようなものを突っ込んで、落ち込んでいる骨をグイッと引き上げる。完全に骨がずれているときは戻るときにパキッと手ごたえがあったりする。
バランスが重要なので、両方の鼻の穴にピンセットを突っ込むことになる。トーゼン鼻血も出る。
気丈な感じのお姉さんだったが、さすがに痛みはソートーなようで、終わってからもしばらく涙をボロボロこぼしながらベッドの上で苦痛の表情をしていた。
ほんとうに痛いと思う。
こんなんなら、全身麻酔でやって欲しいと思うかも知れないが、全身麻酔をかけるときにはオペ室でやらなければならない。病院にもよるだろうが、この程度の手技でオペ室を使わせてくれるところは少ない。
たいへん痛そうだった。
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